最近ペットフード界は生食ブーム。
手造りキットを初めとして生で食べさせる食材がずらりと並んでいる。
食材だけではない、それに関する専門家達の本も結構な数でていて、目を通してみるのも面白い。
私はこのようなブームになる5~6年前から生食を愛犬に与えているグループを存じ上げている。
肉はむろんの事野菜もすべて生で与える。皆健康で毛並み、食欲、目の輝きが違うという。
今では日本では滅多にお目にかかれない寄生虫「サナダ虫」、あの虫も牛と犬を媒体としていたらしい。
今回、そらさんのレポートでよく理解で来た事は、私の気にしている「寄生虫、細菌」についてはルールを守ればクリアできないハードルではなさそうだ。でも、家庭の冷凍庫には頼らずにいたほうが無難のようだ。
犬を台所に入れない、この種の問題については私には1つの答えしかない。
私にとって犬は家族であり、他の躾に関しては厳しくとも家族から切り離す事は考えられない。
だからせめてより清潔に、健康にと考えるのである。
で、話を戻し、もう一度生食ついて考えてみるに・・・・・
確かに野生界では生が当たり前、煮炊きしたものが出てきたらそれこそおかしな世界。
では、「犬は野生の生き物?」・・・・・
私はこの答え、即答なできないような気がする。
犬は紀元前より人間の近くで生活を共にしてきた。猫が人間の近くで生活してきたのとは根本的に違う気がする。
特にヨーロッパの犬達はその利用目的によって姿かたちを改良され、同じ犬と呼ばれていながらこれが本当に同じ種族なの???と疑問に感じる程違う。
狼により近い狼犬や食用という悲しい歴史をもつチャウチャウ犬、最大の犬アイリッシュウルフハウンドとチワワ、例を挙げればきりがない。
彼らの必要とする一日の栄養素、これを一緒くたにするのはかなり危険ではないだろうか。
同じように、同じ犬種でありながらラヴィ君のように逞しくなんでも食べてくれる子と狼曉のように好き嫌いの激しい軟弱者。何を食べても下痢をしない子とすぐに下痢をしてしまう子。
生食で外せない骨についても同じ事が言える。
骨をバリバリ食べても下痢もしなければ、便秘もしない子がいる。反対にちょっとでも食べ過ぎると下痢をしたり便がぽろぽろの状態になって便秘をしてしまう子。
食欲旺盛でなんでも食べてくれる良い子は「生食」向いていると思う。きっと抵抗力も煮炊きしたもの食べるよりも着くのかもしれない。
ただし、やはり、飼い主のきちんとした衛生管理の下での話。この条件は外せない。
狼曉のような偏食小僧、これはどう考えても無理がある。
喜んで食べるのは肉だけ、野菜は食べない、ある程度の大きさの塊を飲み込むと必ず下痢便状態で一緒に出てくる。生がよいからと言って好きな物ばかりとり栄養バランスが崩れれば百害あって一利なし。
生食ができないというのではないと思うが、移行するにはまず、好き嫌いをなくし、何でも食べてくれる良い子にしたのち、徐々に無理をせず少しずつ移行させるべきだと思う。
その子、その子にとって何が一番理想的なのか、加えて飼い主の生活環境等全てを考えて食事形態を選ぶのがやはり正解なのだと思う。
狼曉がなんでも食べるようになった時、私も生食、考えるかもしれません。が、とりあえず今は煮炊きしたもので手造りしていこうと思っている。
手造りが良い、生が良い、確かにそれなりの食事にはしっかりと結果が付いて来る。
現に狼曉は手造りにしてからの動きは以前とくらべて断然力強くなったように感じるし、精神的に安定してきて以前のバカ騒ぎが少なくなってきているような気がする。
しかし、その裏にしっかりとした考え方と知識があってこその手造り、生食であり、手間隙も手軽なドックフードとは比べ物にならないくらい充分にかかっている事を認識していただきたいと思う。
そらさん、いろいろ調べてくださって、本当にありがとうございました。
これからは安心してササミを生であげることができます。
・・・・・で、そらさん、肉類の店頭における酸化防止剤、発色剤、これも気にかかりますよね・・・・・
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