この時期になると私は一日40~50分畑で草を取る仕事に追われる。
総面積は200坪、うち120坪くらいがブルーベリー、残りがハーブと野菜を植えている。
作るからには私にも多少のこだわりがある。
1にも2にも自然まかせ。
綺麗な野菜が欲しければスーパーでいくらでもうっている。
私は売っていない野菜が欲しい。
と、いう訳で病気になっても虫がついても消毒は一切しない、肥料は有機肥料のみ、化学肥料は一切使わない。除草剤などもってのほか。
昨年の場合はキュウリもナスも出来はいまひとつ、キュウリはほとんどとれなかったが、ナスは夏中買わずに済んだ。トマトは食べ切れないほど採れた。
今年はナスがこの上もなく順調、きゅうりは相変わらず全滅・・・・・。
初めて作ったズッキーニは結構美味しくできて感激、枝豆はすくすく育ち、インゲンはボールに山を作っている。
バジルは綺麗に顔をそろえ、カメセンが植えた訳のわかんない南国フルーツもポチポチなり始めた。
一番嬉しいのがゆず、「ゆずの馬鹿野郎18年」のことわざの通り、18年間一度も花もつけたことがなかったゆずの木が今年は花をつけ、今少しずつ実を膨らませている。
今朝も狼曉の早朝散歩をすませ、裏の畑で草取りを始めた・・・・・
すると・・・・・
「キャ~~~~~~~~~!イヤ~~~~~~!キャ~~~~~~~!!!」
言っておきますが皆様、私は滅多な事で悲鳴を上げるようなオバサンではない。断じてない。
その私が先ほどの悲鳴を上げるに到った。
私の草取りの格好は見事なもの。
ワンサイズ大きなジャージに長袖、手袋といういでたち。
今日は暑かったのでシャツの第2ボタンまで外してちょっと胸の割れ目をギャラリーにサービスする気前のよさだった。
草取りに夢中になっていると、胸がムズムズする。
ふっと胸を見下ろすと、なんと、全長15センチはあろうかという真っ赤なムカデが私のシャツの中、ボインの上にいるではないか・・・・・。
これで騒がないで何時騒ぐ!
で、私は先ほどの悲鳴を上げ、夢中になって胸をはたいた。
でも、ムカデはシャツの中に入り込み出てこない!
「キャ~~~~~~~~~!イヤ~~~~~~!キャ~~~~~~~!!!」
2度目の悲鳴を上げてシャツをズボンから出し、すそをもってぱたぱたあおった。結果、ムカデは私の足元にポトリと落ち、いずこへか逃げていった。
私の悲鳴を聞いてズボン片手、パンツイッチョで駆けつけてくれたカメセン、「どうした????」
と真剣な顔。さすがに亭主、自分の女房滅多に悲鳴を上げないのを知っている(駆けつけてくれた時の格好が今ひとつだけど・・・)。
「ムカデ、ムカデ、ムカデ、私の胸の上にいた。セクハラよ、セクハラ、あ~~気色悪い!」私がそう報告すると吹き出した。(失礼よね)
「何事かと思ったよ、でもそりゃ間違いなくセクハラだな。」と笑い飛ばした。
「そういえば狼曉、私が悲鳴を上げているのに吠えなかった。薄情なヤツ、歴代愛犬は私が悲鳴をあげようものなら大変な騒ぎで吠え出したのに・・・・狼曉はきょとんとした顔で家の裏庭から私を見下ろしていた。
私はシャツのボタンをしっかり上までかけなおし、ズボンにたくし込みまた淡々と草取りの作業に戻った。
勿論あとで頭からシャワーをあびました。ムカデで気色悪かったし、汗だくでしたから・・・。
草、虫との闘いはまだまだ続きます。
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