お話したように狼曉は階段恐怖症。以前はどうという事なく上り下りしていたのだが、調子に乗って駆け上がり足をぶつけて痛い目にあってからは自分から上ろうとせずにトラウマになってしまっている。下りる事は下りられるのだが、それもおっかなびっくり。
ところが、ふぁんぐと狼曉のネグラは2階、狼曉は1日1回は最低階段を上り下りしなくてはいけない。
甘やかしふぁんぐは毎晩狼曉を抱えて階段をあがる。
「自分で上がってこないのだから下で寝かせれば?」の私の提案もまったく無視。つまり、ふぁんぐが狼曉と寝たいのだ。
ふぁんぐが膝の怪我をしたのは2月の16日。
ここで困った、足が痛くて狼曉が抱けない。
そりゃそうでしょ、いくら狼曉が軽いと言っても21キロはある。ふぁんぐの体格があってはじめて狼曉を抱いて階段を上ることができるのだ。
「お母さん狼曉を抱いて上がって」
「冗談でしょ、できなくないけど、重くっていやよ。」
と断ったものの、階段を上れないのは確かになにかと不便。
私はこれをチャンスに狼曉に階段上りをトレーニングすることにした。
上っていたことがあった訳だし、現に外出先では平気で上るだから、上れない訳がない。おまけに狼曉はまだ60センチではあるが障害を楽に飛び越える事ができる。上れないのがおかしいのだ。
訓練ごっこで少しテンションをあげて、一気に上らせる。
案の定しっかりと上ることができる。
何回か励まし、褒め称え、ご褒美でつって練習を繰り返すが、いまひとつ「出来る、平気」と言う自信につながらない。
コマンドが出るからしぶしぶ上っているのが実情。
それでもふぁんぐの足がどうにもならない間は自分で上っていた。
ところがふぁんぐは元気になった。
そして甘いもいいところに階段の前で上りあぐねている狼曉に「抱っこでのぼろうね」と言って抱いて階段を上った。
次の日からの事。
ふぁんぐが「自分で上る?それとも抱っこ?どっち?」と階段の下で聞くと狼曉はすかさず前足をふぁんぐにかけ、ふぁんぐが抱きやすいように後ろ足でジャンプするようになった。
まったくね、どうしようもない一人と一匹。
それにしても狼曉、自分の都合の良い事は一発で覚えるのだから・・・・!
PR