狼曉は他のタービュレンに漏れずおもちゃが大好き。
おもちゃ遊びの中でも「もってこい」の持来は大好きで、エンエンと時間を忘れたように同じ事を繰り返す。
投げた瞬間に「もってこい」のコマンドをかけたり、「座れ、待て」をかけて物を投げ、一息いれてからの「もってこい」、あらかじめ遠くに物をセットして、離れたところから物を指示して「もってこい」などなどいろいろと遊び方を工夫している。
カメセンはのんべ、彼はビールをこよなく愛している。
休みとなるとお昼からジュース代わりに350ミリ缶をポコポコと開けて独り楽しんでいる。当然、休みの後は空き缶が山になる。
この空き缶、2週間に1度の収集では我が家は溜まりに溜まってしまうやっかいな代物。私はこれをすすぎ、潰して溜め込んでいる。
連休最終日の今夜、ご他聞に漏れず溜まった空き缶8本。
私がガシャガシャと音を立てて空き缶を潰していると狼曉がヒョコヒョコとなりに現れた。
音が面白いのか、形が変わるのが面白いのか、興味深そうに私の空き缶つぶしをみている。
私はふっと思いつき潰した空き缶を狼曉の前に並べた。そして1つ拾い狼曉に「缶、くわえ」のコマンドをかける。そのまま「もってこい」のコマンドをかけ、2メートル離れた空き缶入れまで誘導し「だせ」。狼曉は面白そうに缶を私の手の上に出した。
次に床に散らばっている缶を指差し、「缶、くわえ、もってこい」を指示。おもちゃでは理解しているこのコマンド、はたして・・・・と思ったが、やらせたタイミングが良かったのだろう。喜び誉める私の態度に気をよくした狼曉は迷う事なく次々と缶をくわえ8個全てを私に運んできた。
うっう~!お母さん感激!
狼曉はまがりなりにもお手伝いができた!
途中からこの作業を見ていたカメセンも狼曉の働きにだんだんと笑顔が大きくなる。
運び終わると私と一緒に狼曉を誉める。
二人に誉められた狼曉の得意げな顔ったら、これ以上ないほど瞳が輝いている。
犬に自信をつけさせるとはこう言う事と改めて身にしみた。
PR