ふぁんぐと狼曉、この関係をみていると面白い。
犬は群社会の生き物。自分を家族の中にしっかりと位置づける。
我が家のボスはカメセンなのだが、狼曉にとって彼は名誉ボス的存在。
挨拶を交わす時も甘えるときも、何をするにも遠慮がちにせまる。カメセンが遊びに加わると必ずおしっこチビリで終わるという情けなさ。やはり、ボスとしての力を本能で感じるらしい。
私は言わずと知れたこと。ボスそのもの。
最近は少しお兄ちゃんになったようで、以前素通りと思われた小言もあまり必要ではなくなってきた。私のひと睨みでピタリと悪戯を止め、足元に駆けつけフセをし、耳を寝せひたすら謝る。
この間、私はふき出しそうになるのを必死で我慢。頑張って怖い顔をする。充分狼曉に謝らせてから、優しく、「良い子ね」、と誉める。
お蔭様で健康的なボスと愛犬の関係を保っている。
さて、ふぁんぐ。
あの子には生まれつき動物に好かれるという一種の才能のようなものがある。
それでもやはり犬くらい知能が高くなると、犬を制御する力がなければボスとして認める事はない。
以前の愛犬達との関係ではふぁんぐはやはり子供、いくら好きで可愛がってもあくまでも兄弟のような同等に近い関係だった。
ところがふぁんぐは大人になった。
本当の意味での愛犬に対する責任を理解し、自分の時間の許す限り手抜きをせずに面倒を見ている。我が子ながら感心するところ。
結果、狼曉はふぁんぐをミニボスとして認めた。
なんとか私の寝室に入り込もうとしていた先代犬に比べて狼曉は喜んでふぁんぐのベットに潜り込む。
地震など、ちょっと不安に感じる時も私がいなければふぁんぐに寄り添い保護を求める。
遊びは私よりもむしろふぁんぐにせがむ。
私はふぁんぐと狼曉が遊ぶようすを見るのが大好き。二人の楽しそうな様子がなによりも私の心を幸せにしてくれる。

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